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令和4年 第1回定例会閉会
最大規模となる次年度予算案を可決
神奈川県議会令和4年第1回定例会は、3月25日に予算規模総額2兆3448億円となる一般会計予算案をはじめとする議案42件を可決し閉会しました。
引き続き最優先課題である新型コロナウイルス感染症への対応に加え、重要課題に関しては代表質問、一般質問等で取り上げた他、意見書案を可決させました。
更には突然勃発した国際的に憂慮すべき事態に対して、決議案を可決させるなど迅速な対応に努めました。
一般会計、過去最大規模
令和4年度の一般会計予算案は、前年度比14.5%増と過去最大規模となりました。
予想に反し大幅な税収増
歳入に関しては予想に反する増収となりました。
当初はコロナ禍により税収の減収が予想されていましたが、巣ごもり需要の拡大や輸入企業等の収益改善などを要因とし、増収となりました。
一般会計の歳入の内、県税は5割強を占め、前年度比9.4%増の1兆2、496億円。
そのうち法人からの県民税、事業税が18.6%と大きく伸び、個人県民税でも
5.2%の伸びとなっています。
コロナ禍~コロナ後社会生活・経済活動の再構築に全力で
歳出では、まずコロナ対策で3、182億円。医療体制を維持するための費用、並びに中小企業支援や消費喚起策等経済対策に充てられています。
新型コロナウイルス感染症に対する取組は、ワクチン接種や感染状況の把握が積極的に行われ、一定の成果がありました。
その一方、次々に新たな変異株が発生、感染拡大を繰り返す状況が続き、対策の一層の加速化が求められました。
医療提供体制をしっかりと確保したうえで、ウイズコロナ・アフターコロナにおける社会生活、経済活動の再構築にも全力で取り組む必要があります。
県民の安全安心を軸に
今予算案には、交通安全施設の整備費に50億円超が計上されています。
背景には、県内での交通事故の多発という現状があります。
道路標識の補修や信号機更新の促進など安全対策を押し進めることで、交通事故が減少し、安全安心な社会の構築に、また円滑な物流から経済的なプラスにつながるよう期待します。
インフラ整備を加速
これまで予算面で整備が遅れがちであった課題の一つに、急傾斜地崩壊対策事業があります。今回、増収となったことで、急傾斜地の整備が加速することとなりました。
近年の自然災害に不安を募らせていた地域の皆さんの安心につながると考えます。
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