県政レポート28号「令和2度第2回定例会報告号」

 5 月15 日に開会した神奈川県議会第2回定例会は、一般会計補正予算案等を可決し、7月10 日に閉会しました。

医療関係をはじめ経済的支援の拡充を

 神奈川県議会令和2年第2回定例会は総額14億3千万円の一般会計6月補正予算案など、議案35件を可決し、7月10日に閉会しました。

 今定例会では、未だコロナ禍収束に目途が立たない中、補正予算案にはコロナ対策・支援を迅速かつ強力に推し進めるための予算が組み込まれたほか、議員提出議案として県議会議員の議員報酬等を減額する条例案も可決致しました。

 また、意見書案に関しても医療関係や経済的な支援に関するものをはじめとする、5件を可決しました。

【可決した意見書】

・新型コロナウイルス感染症対策における経済的支援の拡充を求める意見書案

・医療機関支援に関する意見書案・薬局に対する支援を求める意見書案

・性犯罪に関する刑法の更なる改正を求める意見書案

・非正規雇用労働者をはじめとした労働者への更なる支援を求める意見書案

今後は「複合災害」としての対応が必至に

 さて、先日九州地方等で大雨による河川氾濫や土砂崩壊等、大規模な土砂災害が発生しました。

 被害を受けた方々には心よりお見舞い申し上げます。

 いつ起こるかわからない災害への備えは、県民の安全安心を守るうえでも最重要課題といえます。

 今回のコロナ禍による社会への甚大な影響を考えると、感染症の蔓延も災害の一つとして対応を検討していく必要があり、今後は自然災害に感染症を合わせ「複合災害」として対応を考えていかなくてはなりません。特に避難体制を整える上では、感染防止策も組み込んで構築していくことが必至であり、県政の喫緊の課題の一つと言えます。 

 また、今夏は新型コロナの影響により、神奈川県内の海水浴場25箇所がすべて開設中止となりました。

 水難の防止や周辺地域の治安を守るため、海岸付近への来訪自粛を呼び掛けているところですが、更なる徹底を目指し「神奈川県では海水浴場が開設されない」という状況を、県内外に広く発信することが不可欠です。

 本来、この夏は、東京オリンピック・パラリンピックが開催され、世界中から多くの人が来日、日本中が活気に満ち、五輪ムードに沸き立つは
ずでした。

 本県も開催に向け準備を進めてまいりましたので、大変残念ですが、来年開催に向け歩みだしており、我々も怠りなく準備にあたっていく気持ちを強くしているところです。


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 緊急事態宣言の解除後、徐々に再開しつつあった経済活動ですが、残念ながら再び感染者数の増加傾向が見られます。

 感染の防止と経済の回復という大変難しい舵取りが求められる重大局面を迎えておりますが、時機を逃さず速やかな施策を目指し、これからも職務に邁進してまいります。

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